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大学院まで進んだら、普通は製薬会社とかに就職してサラリーマン生活を送るんだろうなと思っていました。でも、高校の時に牧場で見た自給自足の生活や、テレビで脱サラした人が酪農をやっているのを見て「こういう暮らしもいいなぁ」なんて。それで、リクナビを検索して最初に見つけたのが吉浦牧場。さっそく見学に行くと、場長が「スーツ着て来たんか!普段着でよかったのに」って。パーラーなどの施設が充実していることも魅力でしたが、「気さくで何でも話せる」そんな場長の人柄にひかれたことが、ここに決めた理由です。
牧場では、餌の管理をメインで任されています。餌の管理というのは、乳質を一定に保つために餌の配合(餌の濃度って言います)を考える仕事。乳に含まれる脂肪分やたんばく質など無脂固形分の割合は、季節によって、また日によっても変動するので成分が下がらないように、毎日乳質乳量を記録して管理しています。脂肪は乾燥牧草などの粗飼料で、無脂固形はトウモロコシや麦といった濃厚飼料で調整します。濃度を変えればその結果がきちんと出でてくるので、良かった悪かったということがハッキリとわかります。ですが、そこは生き物が相手。なかなか思うようにはいかないですね。経験を積んで学んでいくしかありません。例えば、今年の夏は暑くなりそうだなと思ったら、過去の経験から、前もって濃度を調整して牛の夏バテ対策をしておくとか。牛は分娩することで乳を出すので、分娩前後にしっかりと食べさせてあげないと、スムーズに乳が出なくなるんです。牛は身を削って乳を出してくれてるんですよね。だから牛が夏バテや分娩で栄養不足にならないように、前もって気を配ってあげることが大切なんです。
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牛の気持ちがわかるようになってくるとこの仕事は面白いですよ。「体調がきついから治療して」とか「この餌おいしくない」って。目を見るとわかるようになるから、不思議です。でも、私なんてまだまだ。やっぱり“何かあったら場長に”ってなるんで、自分で判断できるようにいろいろな経験を積んでいきたいですね。「あと5〜6年で引退するぞ」と場長は言っていますから、力をつけて場長に頼られる存在になることが目標です。 |
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竹田 耕治(30歳)
福岡出身
九州大学大学院生物資源環境科学研究科動物学専攻卒
2001年4月〜 |
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